19 黒猫ベアからのメール
桃太郎には、『またたび企画社』の敏腕記者の『黒猫ベア』を専属担当にします。
またたび企画社の11匹の中で、何故『黒猫ベア』にしたか、それは、桃太郎の父が
いちばん気にいっていたネコだからです。ここからは、『ベア』に代わります。
管理人
拝啓。桃太郎殿
私は、黒猫のベアです。
ママのお腹の中にいる、桃太郎君とメール交換できることを光栄に思います。
猫の身で、まだ生まれる前の赤ちゃんと、交信することのできる栄誉は、広い世界で猫で
ある私だけでしょう。
あと数日で、この世に誕生してくる、君と交信することを思うと、興奮を覚えます。
桃太郎君、君は今、ママのお腹で眠っているだけですか。
なにか、感じることがあったら私にメールを送ってください。
黒猫ベアより
黒猫のベアくんへ
僕のお友達になってくれてありがとう。よろしくね!
だんだん、お母さんのおなかにいるのが窮屈になってきたよ。動きづらくて...
ベアくんにも会いたいからそろそろ、お母さんのおなかとさよならしよかな...
僕にはもう任務があるんだ!月曜日以外の日にでてくることを約束し たんだ。
お父さん月曜日は僕が生まれる病院にいないんだ。きっと僕が月曜日に生まれ
てきたら、お父さんのことだから気になっちゃってしかたないとおもうんだ。
だから、僕が生まれる時、そばにいられなくても、せめてその日に会えるよう
に月曜日は遠慮するよ。僕が生まれたら、一緒に写真とろうね。 またね!
桃太郎
2000・1・23記