1 君は私の希望です
この文は、2000年2月に誕生予定の私の初孫の君に宛てて書いています。
君が男子か女子かも、まだ分からない。
この文章が本当に君の目に触れるかどうかも分からない。
読んでくれるとしても、何歳くらいの時に読んでくれるかも分からない。
祖母の私は、君を子供扱いにしないで本気で書き伝えたいと思っています。
最初はやさしい絵本のようなものとも考えましたが、キーボードに向かったら、気が変わ
りました。読みやすい楽しいものを書くのはやめました。読みにくく、楽しくないものに
したくなりました。私が自分の子供に伝えなかったものを孫の君に書き伝えます。読める
ようになった時に読んでもらいたい。
読めるようになった時とは、いつ頃を設定しているのか考えました。私が60歳の時に君
は4歳。70歳の時には14歳になります。私は5年前の50歳の時には、今のホームペ
ージを開く自分を予想できませんでした。ましてや、2000年2月に誕生予定の君に宛
てて文章を綴ることになるとは夢にも思いませんでした。
生まれる前から、君は私の希望になってくれたわけです。
このあたりで、大切なことを書く。君はママのお腹の中でまだじゃが芋くらいのに、とん
でもない事件に出会っているのです。
99年8月30日、帰宅途中のエレベーターの中で君のママは暴漢に襲われたのです。
君のママはお腹の君を守って、暴漢に応酬して君を守ったのですよ。
顔を叩かれ鼻血を出す怪我をしながらも、お腹の君を必死で守ったのです。近くの人が警
察に通報してくれて、ママも大声で助けを求めて人々が大勢寄って来てくれて、暴漢は取
り押さえられた。
1999・9・9記