2006.08.10    「生きていた黒べえ」

 黒べえが訪ねて来ました。
 先年の暮れに挨拶に来たきりでぷつりと消息を絶っていました。
 冬は雪が深いから来れないのだと思っていました。
 雪が消えても姿を見せません。
 桜が咲いても姿を、見せません。
 ああ、生きてないのかなと思っていたら、あじさいの咲く7月18日に、ふらり
 姿を見せてくれました。
 
 テラスの外に、茶ピーと鼻ちょを従えて座っていました。
 「黒べえ〜、生きていてくれたんだね」
 半年以上ぶりの再会でした。

 彼は自由猫なのです。
 またたび館を出て、自由猫になった誇り高いオス猫なのです。
 黒べえは、またたび館の『会長みちる』の夫で、『おこげ』の父猫です。
 またたび館にやって来た、ドラマチックないきさつに興味のある方は、
 本館『ニャンともはや物語。第3話、ふらりと来た黒べえ』をお読みください。

 今年になって黒べえが来た日にち。
 7月18日
 7月30日
 8月4日
 8月10日
 朝ご飯を食べてすぐ帰る。
 べたべたしたくない様子で、ほれぼれしてしまう。
 軽く足をひきずって帰る後姿に「黒べえ〜又おいでよ〜」と叫びながら
 姿が見えなくなる迄見送ります。


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