黒べえが訪ねて来ました。
先年の暮れに挨拶に来たきりでぷつりと消息を絶っていました。
冬は雪が深いから来れないのだと思っていました。
雪が消えても姿を見せません。
桜が咲いても姿を、見せません。
ああ、生きてないのかなと思っていたら、あじさいの咲く7月18日に、ふらり
姿を見せてくれました。
テラスの外に、茶ピーと鼻ちょを従えて座っていました。
「黒べえ〜、生きていてくれたんだね」
半年以上ぶりの再会でした。
彼は自由猫なのです。
またたび館を出て、自由猫になった誇り高いオス猫なのです。
黒べえは、またたび館の『会長みちる』の夫で、『おこげ』の父猫です。
またたび館にやって来た、ドラマチックないきさつに興味のある方は、
本館『ニャンともはや物語。第3話、ふらりと来た黒べえ』をお読みください。
今年になって黒べえが来た日にち。
7月18日
7月30日
8月4日
8月10日
朝ご飯を食べてすぐ帰る。
べたべたしたくない様子で、ほれぼれしてしまう。
軽く足をひきずって帰る後姿に「黒べえ〜又おいでよ〜」と叫びながら
姿が見えなくなる迄見送ります。
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