34 バンクーバーの妹へ。

妹へ。

日の出が遅い、つまり新年を迎えるのが少しだけ遅い方から、
先に新年のご挨拶を頂戴して恐縮です。
元旦朝は極力の省エネで過ごしました。
つまり、お屠蘇もおせちもなく、朝寝した後の珈琲タイムだけは殊更に
夫婦の会話を親密にしました。
と言ってもお互いに感謝を込めた元旦の挨拶というところ。
あとはお雑煮だけ。

昨年春に上京して以来、シンプルというか簡素な生活に徹することにして
昔からの交流関係も清算して年中行事もことごとくやり過ごすことにしました。

昨年の年頭には大上段にかまえた挨拶を交わしたような気がしますが、今年は
肩の力が抜けてそれなりに良い感じですね。
あなたの、他の幸せを我が幸せと思うという『幸福論』はおおむね賛成ですが
その境地に辿り着くまでの道のりは平坦ではない。
生まれついての極楽とんぼであれば問題ないが、一般には生きていくことは辛いことが多いはず。
自分を不幸と思い込んで、さらにそれを周りに振りまいたり匂わせたりする人は困り者ですねえ。
少しだけ助言しますが、弟の雪かきは玄関を出てすぐの所ではなく、電話に呼んであげられない
場所。つまり新寺町だったようですよ。

 

(2010.01.02)


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