33 あなたの「たくらみ」
姉君へ。
まったくあなたの“たくらみ”の能力には脱帽いたします。
あなたが2回もメールをくれたのにもかかわらず私から10日間も音沙汰なしなので、
怠け者の私をたたき起こすには母上を引き出すのが一番効果的、と判断したのでしょう。
まさに急所を突きました。
いまこうして夕食のあと文章を紡(つぐ)んでいるところです。
(“打つ”よりは良い表現ではありませんか?)
また猫のカレンダーも届いたようですね。
“またたび館の猫たちは、じゃごくさい”とのあなたの観察には異議ととなえません。
でももう少し深く考えてみると、あのギリシャの猫達は、人間世界におきかえると、
若いモデルがビキニで海岸を背景にしてポーズをとっているようなものではありませんか。若さの美しさはあっても、人生の重みが無いですよ。
じゃごくさいのはその裏に生活がしっかりとくっついているからですよ。
(と考えたがるのは成熟しすぎた女の愚痴かしらん?)
まあ、まじめな話にもどりますが、実は風邪をひいて4日ほど寝込みました。
体力がないと文章など紡うことができません。
14+1+1=16の解説をいただいてもすぐに返事ができませんでした。
幸い昨日から平常にもどりました。
トルコから帰ってきてからもう一ヶ月になります。
あれよあれよという間に過ぎました。
トルコ旅行記をいかに発展させるかとあれこれ案をねっていると同時に、12月に
予定しているアマゾンと南極旅行の準備を始めました。ブラジルのビザを得るのに
1ヶ月かかります。
その前に黄熱病の予防注射をしなければなりません。
また南極に関する本を読みはじめました。南極大陸は火山活動の結果としてあらわれたそうです。
現在でも火山活動が継続しており、場所によっては海水の温度が高く、そこを通る小さなえびは茹で上がって紅色になるそうです。
それでは疲れすぎないうちに、今日はこのへんで。
(2005.10.25)