2 『いい人』の森政弘先生へ
早朝に目が覚めて、ふうと頭に浮かんだのは、だいぶ以前に森先生のご本で読んだ『いい
人』とはのくだりです。先生が子供の時に『いい人』と『人がいい』の区別に悩んで、後
年ほんとの大人になって、意味の違いに開眼されたというところは、私も開眼させて頂い
た思いでした。
『いい人』とは文字通りほめ言葉なのですが、『人がいい』となれば軽侮の響きがある。
言葉にも敏感な少年の森先生は、何故だろうと大人になっても考えておられた。
この大人になっても考えておられた、というところに私は感動しました。
開眼された、『いい人』の哲学的なことは、今ここでは蒸し返しません。
〜雨 雨 降れ 降れ もっと降れ 私のいい人連れて来て〜
こんな風にふざけても、怒らない方であると森先生のことを思っています。
(99/9/17)