僕は見渡す限り360度広がっている空を眺めるのが好きになったのだ。
数限りない雲の様。
朝日と夕日。
今回の船旅は太平洋を北東から南西に向かったので、
僕のキャビンから毎日夕日が眺められた。
勿論、雨と強風に悩まされる場合もある。
それでも、デッキに上がって360度見渡すと、必ずといっていいほど、
雨雲の切れ間がどこかにある。
その眺めは、人生に対する楽観と信頼をささえてくれる。
悪い天候は時間がたつと必ず去っていくのだ。
あるいは、その反対に暗雲がたちこめている方角に船が進行していく場合
もある。
雨が降り始めるであろうことは一目瞭然。
どうして進路を変更しないのだろう?
でも人生には往々にしてそのような事態におちいることがある。
そして海の表情。
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