僕の健康の話より、まずほかの乗客について。
肥満な乗客の多いことにびっくりした。
体重がおもすぎて自分の足腰ではささえきれず、車椅子にたよるはめになるようだ。
車椅子というと付添い人が押して歩くというイメージがあるが、この船では電動じかけの車椅子で自由自在に
あちこち歩き回っている乗客が沢山いた。
通路をすいすいとすすむ様子は自家用車を船の中にもちこんできたのと同様である。
肥満と関係があるが、糖尿病をわずらう人間が多い。
(クルーズ船では24時間食べ放題である。)
北米では退職する時期には半分近くの人間が糖尿病のおそれがあるといわれている。
(障害者に船旅は楽になった)
しかし、電動車椅子よりももっとおどろいたのは、盲導犬が乗船したことだ。
それも黒と白の大型ラブラドル犬が二匹。
狭いキャビン一室で人間二人と犬二匹が31日間寝起きを共にするというのはどんなものか、
とても興味があった。
(とくに、船は4日間も陸地をみずに航海することも一度ならずあったのだよ。)
この謎だけは僕の推理の域を超える。
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