ホームズ殿
残念でした!
ぽち子には、踏まれるようなシッポは付いていないのだよ〜。
あわれな、短い切れ端のようなヤツがお印のようについているだけ。
ここまできて、はっと気がついた!
ぽち子の容貌に対して、ぼくは不満だったのではないか?
「あわれな、、短い切れ端のようなシッポ、、、、」なんて侮蔑の言葉
だよねえ。
そうなのだよ、ぼくは長いまっすぐなシッポを猫の容姿の一番に
おいているのだ。
だから、ぽち子はそのことを察していたのではないだろうか?
それにね、三毛猫だから三色でそのイメージで三色すみれで『すみれ』
と名付けたのだ。
そんな、彼女の歴史を軽視して、すみれをぽち子なんてのにして、、、、
もしかしたら、こんなぼくの軽佻浮薄(けいちょうふはく)なところが
嫌われる原因かな、、、?
結局、三番目の証言はこのワトソンだったな。
前回の母猫黒ぴーの証言の「お産のさいにゴタゴタが、、、、」と
あった証言で思いだした。すみれは望まれない誕生をしていたのだ。
というのは、またたび館のメス猫は一回きりのお産は許可されているが、
その後は避妊手術をうけていたのだが、どういうわけか、黒ぴーだけが
2回もお産をしてしまった。
この際のぼくの狼狽ぶりを、ゴタゴタと言っているのだろう。
黒ぴーは二度目の妊娠をまったく気取らせずに生んでしまったのだ。
というより、獣医の手術ミスか、ぼくの手落ちか、、、、。
だがこんな生まれる前のゴタゴタがすみれの性格に影響するとは思え
ないけどなあ。同じにうまれた『はなちょ』は楽しい奴なのに。
以上 ワトソンより報告
|