ホームズ殿
いよいよ、おきるぞ、事件が!!
今朝はガラス窓は叩かずに、やさしい小声で鳴いてくれたよ。
十匹以上居る猫の中で、このような行動をするのは茶太郎だけなのだ。
つまり、姿は見えないが部屋にぼくが居ることを意識しているのだ。
ぼくは嫌われているとばかり思っていたのに、茶太郎に愛されていたと言うわけだ。
茶太郎のヤツ、ぼくが嫌いではなかったのだ。
見れば見るほど、惚れ惚れするほど美しいオス猫なのだ、茶太郎は。
べたべたしないところがオス猫として絶品、と思うことにした。
怪事件『真夜中に猫が窓ガラスを叩く』は一応、解決したことにしょう!
ありがとう、名探偵ホームズ、君のおかげだよ。
ワトソン
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